皆さんはオジロマコトさんによる日本の漫画『君は放課後インソムニア』をご存知ですか?
最近は同名の映画も公開されて注目されていますね。
あらすじ(Wikipedia参照)
不眠症に悩まされる中見丸太は文化祭の準備中に、校舎の上にある天体観測室にて同じく不眠症で隠れて睡眠を取る曲伊咲(まがり いさき)と出会う。
互いに同じ悩みを抱えていることと一緒にいるときは良く眠れることに気づき、密かに観測室で一緒に睡眠を取ることを始めました。
観測室の無断使用が学校側に知られ、廃部となっていた天文部を復活させて二人だけの部活動を開始します。
活動を共にする中見は曲に対して段々と淡い恋心を抱くようになります。
ここに登場する曲伊咲(まがり いさき)は先天性心疾患(単心室症)を持ち、就学前から入退院を繰り返しており、一般的な単心室症の最終的な治療であるフォンタン手術も受けています。
単心室とは
「単心室」とは、先天性心疾患の一つで、通常の心臓は左右の心室がありますが、単心室ではそのうちの一方が形成されず、もう一方の心室が単独で血液を送り出す役割を果たすことになります。
胎児の発育過程で心臓の形成に異常が生じることによって発症します。
この状態では、心臓が効率的に血液を送り出すことが難しくなり、全身に十分な酸素や栄養を供給することができません。
胎児心エコー検査の重要性
胎児心エコー検査は、胎児の心臓の状態を詳しく評価するための検査です。
この検査では、超音波を使用して胎児の心臓を観察し、異常な構造や機能の問題を特定することができます。
胎児心エコー検査は通常、妊娠中期(18~24週)と妊娠後期(28~30週)に行われるのが理想的です。
胎児心エコー検査の受検は非常に重要です。
なぜなら、先天性心疾患や単心室などの心臓の問題は、早期に発見して治療を始めることが重要だからです。
早期の診断と適切な治療は、胎児や新生児の生命を救うことができます。
胎児心エコー検査は安全な検査であり、妊娠中に行われることが大切です。
胎児心エコー認証医や日本超音波医学会認定専門医による正確な検査と超音波診断を受けることで、早期の治療や出産時の適切な対応が可能になります。
単心室やその他の心臓の異常は、早期発見と適切な医療によって管理できる場合があります。
したがって、胎児心エコー検査の受検は、胎児の心臓の健康を確認するための重要な手段であり、将来の健康な成長のために必要なステップです。
作成日:2023/06/27