現在はHPVワクチンを積極的に接種できる環境があっても、ひと昔前は身近なワクチンではありませんでした。
それではワクチン接種ができなかった成人女性はどうすればいいのでしょうか。
WHOは、30~49歳の女性は最低一度は検診を受け、さらには5年毎に検診を受けることを推奨しています。
国家規模で、手頃な価格で検査ができて、初期の段階で早急に治療を行う医療体制を整えることが、女性の生涯における2次予防になるとされています。
3次予防については、低中所得国における子宮頸がんを発症してしまった方が、迅速に治療を受けられることで子宮頸がんを悪化させないことの重要性や緩和ケアについて提唱されていますので、医療体制の整った日本国においては、2次予防で食い止めることが望ましいと思われます。
このように全世界で、「ワクチン接種」や「定期的な検診」と「迅速な治療」で子宮頸がんを撲滅しようと意識を高めています。
当クリニックも、 “子宮頸がんを歴史的書物の疾病にする”活動の一助を担うよう努力を続ける所存です。
作成日:2022/08/03