子宮頸がんについて
子宮頸がんのほとんどは、性的接触によるヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因です。
HPVに感染した一部の女性が、数年~数十年の期間で子宮頸がんに進行すると考えられています。
感染した細胞は異常な形に変化して、「前がん病変」を発症させます。
軽い異常を「軽度前がん病変」といい、さらに強い異常「高度前がん病変」に進行します。
子宮頸がん検診を受けましょう
これらの細胞の異常は「子宮頸がん検診」で見つけられます。
しかし一般的に症状がないため、気付かないままがん検診を受診しないと、「前がん病変」から「子宮頸がん(浸潤がん)」に進行することがあります。
予防のためのHPVワクチン接種をしましょう
そして複数の種類があるHPVウイルスの中でも、前がん病変や子宮頸がんに進行する頻度が高いウイルスの感染は、HPVワクチンによって防ぐことができます。
このように、ワクチン接種によってHPVに感染しないことでがんを予防すること(1次予防)と、がん検診で早期に異常な細胞を発見、早期に治療し、子宮頸がんによる死亡を予防すること(2次予防)ができます。
性交渉をする年頃には誰もがHPVに感染することから、子宮頸がんは残念ながら最もかかりやすい病気ではありますが、最も予防しやすいがんでもありますので、「がん予防の知識」がとても大切です。
作成日:2022/07/25