- 「服のお腹周りがきつい」
- 「下腹部にできものがある」
- 「食欲がない」
- 「体重が急激に増える(減る)」
このような曖昧な症状が長期にわたってほぼ毎日感じるようになったら、卵巣・卵管の超音波検査を受けるのはいかがでしょうか?
卵巣がんの患者さんは増加傾向
日本で2015年に卵巣がん罹患者は1万人を超え、増加傾向にあります。
確かに、卵巣がんが大きくなると、膀胱や直腸を圧迫することにより、頻尿や便秘が起きたり、脚がむくんだりすることもあります。
進行して腹水がたまると、おなかが大きく前に突き出てくることもあります。
自覚症状がないため、早期発見が困難
しかし、卵巣がんは「沈黙のがん(Silent Cancer)」といわれ、よほど進行しないと症状がない特徴を持っています。
自覚症状がほとんどないので、子宮がんとは異なり「早期発見」が非常に困難です。
また、卵巣から発生する腫瘍には良性、悪性以外に、悪性腫瘍になり得るタイプ(境界悪性腫瘍)が存在します。
また、突然に発症し急激に増殖するものや比較的ゆっくりと発症するものがあったりと、とても複雑です。
卵巣は手術をしない限り、子宮頸がんのように細胞や組織をとって顕微鏡で確認する病理検査を実施することはできません。
欧米では腫瘍マーカーなどを用いた検診を実施されていましたが、残念ながら早期発見、早期治療につながる結果が出ませんでした。
超音波検査で卵巣もチェックしましょう
とはいえ、卵巣や卵管がどのようになっているかを確認する簡便な方法は超音波検査(エコー)しかありません。
卵巣がん・卵管がんの発見には、超音波(エコー)検査で卵巣・卵管の状態をみることで比較的ゆっくりと発症する腫瘍は発見は可能です。
子宮がん検診は卵巣や卵管をみることはできないため、子宮がん検診の際に、超音波検査にて子宮だけではなく、卵巣も一緒にチェックするのが良いでしょう。
作成日:2022/08/12